エンパシー通信 2026年8月号
■ はじめに
皆さま、こんにちは。
厳しい暑さが続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
暑さや日々の忙しさが重なると、心や体にも少しずつ疲れがたまりやすくなります。そんなときこそ、少し立ち止まって、自分の心や体の声に耳を傾ける時間も大切にしたいですね。
今月号のエンパシー通信では、7月に行われた活動や、協会の中で進んでいる取り組み、そして8月のイベントや研修についてお届けします。
それぞれの場所で、どんな活動や対話が生まれているのか。その様子をたどりながら、ご紹介します。
■ 7月の活動報告
◎リアルイベント「焚火で語らう会@町田」(7/5開催)
7月5日に開催されました。
特別なテーマや結論を設けず、火を眺めながら思ったことを話したり、ただ聞いていたり、静かに過ごしたり。この日は新しい参加者も加わり、火を眺めながら「美しさ」について言葉を交わす時間もありました。
何かの答えを出すためではなく、ただ一緒に火を囲む。そんな時間が、今月も町田でひらかれました。
◎クリニックでの研修(7/21開催)
7月21日、認定講師のはづきとのつながりから、渋谷区の「まゆ こころのクリニック」で公開講座が開催され、代表理事のせっちゃんが講師を担当しました。
テーマは「心の安全領域」。参加者同士の対話やワークを交えながら、自分にとって安心して戻れる場所や、大切にしている価値観について見つめていきました。
開催後には、話しやすい雰囲気の中で自分の考えを言葉にすることで気持ちが整理されたこと、自分と他の人では「安心できる場所」の感じ方や表現が違うことに気づいたこと、言葉として理解するだけでなく場そのものの安心感を感じられたことなど、さまざまな感想が寄せられました。
◎無料体験説明会「相手の世界を旅する〜あの人にはどう見えているんだろう〜」(7/22開催)
7月22日、おかよんがファシリテーターを務め、無料体験説明会をオンラインで開催しました。
今回は、『星の王子さま』に登場する「箱の絵」のエピソードを入り口に、相手を理解しようとする姿勢としてのエンパシーに触れるワークショップを実施。その後、協会の講座やコミュニティについての説明会を行いました。
当日は外部から3名の方が参加し、認定講師などのメンバーも一緒に場を囲みました。
参加した方からは、
「声を聞いていて、すごく癒やされた、眠くなりました。このまま眠りたいです」
という感想も寄せられました。
おかよんは今回の場について、「そのままの自分でいていい、ありのままの自分でいていい」という意図で開催したと振り返っています。
◎【会員向け】内部イベント「近しい関係性における境界線」(7/23開催)
7月23日、いっちゃん、こたま、ととちゃん、かのうの4人による「内部イベントチーム」が企画・運営する会員向けイベントが、Discordのボイスルームで開催され、9名が参加しました。
6月の第1回「共感と境界線」では、自分自身の感情や価値観に目を向けながら、「人と違う自分がいてもいい」と感じる時間をつくりました。今回はそこから一歩進み、テーマを「近しい関係性における境界線」に。家族やパートナー、親しい友人など、身近で大切な相手との関係に目を向けました。
イベントの冒頭で、かのうは今回のテーマを「つながりを持ちながら、お互いの違いを尊重すること」と紹介しました。
近しい相手だからこそ、「きっと分かってくれるはず」「このぐらい言わなくても伝わるはず」と思ってしまい、かえってお互いの違いが見えにくくなることがあります。そこで今回は、境界線をただ「距離を置くため」「NOと言うため」のものとしてではなく、つながりを大切にしながら、お互いを尊重するためのものとして見つめていきました。
かのうが投げかけたのは、違いを「問題」として見るのではなく、「お互いを知る入り口」として眺めてみるという視点です。
「私は何を大切にしていたんだろう」
「相手は何を大切にしていたのかもしれない」
どちらが正しい・間違っているで終わらせず、自分と相手、それぞれが大切にしているものに目を向けながら、「違いがある二人だからこそ、どんな関係性を育てていけるだろう」と対話を重ねました。
参加者からは、さまざまな人の話を聞くことで、自分とは違う感じ方や距離の取り方に気づいたという声が寄せられています。
「いろんな人の意見を生で聞くことで、同じシチュエーションでも感じ方が全然違ったりして、幅が広がりました。近い人こそ、自分の価値観で相手の境界線を簡単に越えていたこともあったなと振り返りました。」
「同じ出来事が起こっても、感じ方やリアクション、行動は本当に人それぞれなのだと、改めて実感しました。」
そして、「とにかく、安心して感じたことをお話できた」という感想もありました。
近しい関係だからこそ、自分にとっての「当たり前」で相手を見てしまうこともあります。だからこそ、お互いの違いに気づくことが、相手を知り直し、自分自身を知り直すきっかけになる。今回の対話は、そんなことをそれぞれの実感から確かめていく時間になったようです。
イベント後、かのうは「『なんだかこの時間は落ち着くな』『エンパシーから見る視点って、やっぱり優しくていいな』と感じていただけていたら、とても嬉しい」とメッセージを寄せています。
アンケートでは、今後取り上げてほしいテーマとして、「能動的と受動的な在り方」「神道」「個と集団の捉え方・願いのすり合わせ」「読書会」「解釈とは何か?」など、さまざまなアイデアも寄せられました。
今回の対話で生まれた気づきと一緒に、次の内部イベントにつながるテーマの種も少しずつ集まっています。
◎和かち合いの対話空間『エール』(第48回)(7/26開催)
7月26日には、ジョー(小田切重雄)がファシリテーターを務める『エール』第48回が、オンラインで開催されました。
『エール』は、日常の肩書や役割を少し横に置き、否定や批判のない場で、自分の心の中にあるありのままの声に耳を傾け、参加者同士で分かち合う対話の場としてひらかれています。
■ 協会HPも、少しずつ育てています
こうした協会の活動を伝える通信チームでも、今月は記事の中身だけでなく、「この通信をどこに、どう積み重ねていくか」について話し合いました。
エンパシー通信は、毎月の出来事を報告して終わるものではなく、協会がどんな活動を重ね、そこでどんな対話や気づきが生まれてきたのかを、少しずつ残していく場所でもあります。だからこそ、公式HPを初めて訪れた方にも、過去の通信を見つけやすく、協会の活動の積み重ねが伝わる形にしていきたいと考えています。
話し合いをきっかけに、HPのカテゴリーやトップページの見え方も少しずつ見直し始めました。「エンパシー通信」のカテゴリーをつくったり、不要になった分類を整理したりしながら、読みたい情報へたどり着きやすい形を試しています。
そんな話の中で、はづきから出たのが、
「サグラダ・ファミリアのつもりで作ってるのよ」
という言葉でした。
一度つくって完成、ではなく、使いながら、話しながら、その時々に必要な形へ少しずつ育てていく。HPそのものも、そんなふうに育てていけたらと考えています。
読む人が迷いにくいこと。文字を追う負担が少ないこと。知りたい情報に自然にたどり着けること。そうした小さな工夫も、相手の側から考えてみる一つの方法なのかもしれません。
これからエンパシー通信が一つずつ積み重なっていくのと一緒に、その通信を載せるHPも、みんなで少しずつ育てていきたいと思っています。
■ 8月の動き
◎「焚火で語らう会@町田」(8/2開催)
8月2日には、町田市の「焚き火カフェ 山」で今月の「焚火で語らう会」が開催されました。
今回も、特別なテーマや結論を設けず、ただ焚火を囲んでゆるく語る場でした。
◎「真夏のシンパシーフェス2026」(8/9開催)
8月9日には、梅ちゃん&あっこちゃんが主催するオンラインイベント「真夏のシンパシーフェス2026『こじれた問題、かたまった世界がスルッと溶けてゆく体験』」が開催されました。
「遊び」と「対話」を軸に、日常の人間関係の悩みの奥にある気持ちや願いに触れていくイベントで、代表理事のせっちゃんが、第1部の特別講義「人生の発達」にスペシャルゲストとして登壇しました。
エンパシー協会主催ではなく、外部イベントへのゲスト登壇という形で、エンパシーを協会の外へ届ける機会の一つとなりました。
開催後の詳しい様子については、また機会があればご紹介できればと思います。
◎和かち合いの対話空間『エール』(第49回)(8/23開催)
8月23日、認定講師のジョーがファシリテーターを務める『エール』第49回が、オンラインで開催されました。
日時:2026年8月23日(日)10:00〜12:00
場所:オンライン(Zoom)
参加費:価格選択制(1,000円〜5,000円)
否定や批判のない「和かち合いの対話空間」。日常の肩書や役割を少し横に置き、自分の中から湧き上がってくる気持ちに耳を傾けながら、参加者同士で場を共有しました。
■ これからの8月
◎8/26 管理職向けリーダーシップ研修(能率協会)
日時:2026年8月26日(水)10:00〜17:00
場所:芝公園・能率協会ビル
講師:代表理事 岩村誠司(せっちゃん)
部下に寄り添いながら客観性も保つエンパシーの考え方や、「セキュアベース(安全基地)」型のリーダーシップについて学ぶ、管理職向けの研修です。能率協会からは2024年以降、年2回ほどの頻度で研修の依頼をいただいており、継続的に実施しています。
◎8/31 無料体験説明会「夏、こころの相談会と、説明会のお知らせ」
日時:2026年8月31日(月)21:00〜22:30
場所:オンライン(Zoom)
参加費:無料
暑さや日々の忙しさで、心にも体にも疲れが出やすい夏の終わり。「気持ちを少し整理したい」「安心して心を開いて話せる場がほしい」そんな方に向けた相談会と、エンパシー協会の講座やコミュニティについての説明会です。
1対1の個別相談ではなく、Zoomで参加者の皆さんと場を共有しながら進めます。誰かの言葉を聞くことが、自分自身の気持ちに気づくきっかけになることもあるかもしれません。
■ もうすぐ、エンパシー協会は5周年を迎えます
日本エンパシー協会は、2026年9月1日に設立5周年を迎えます。
現在、この節目に合わせた記念イベント「エンパシーフォーラム」を企画しています。
まだ内容は検討中ですが、ただ話を聞くだけではなく、参加する一人ひとり自身が対話を体験できるような場や、日常に持ち帰って使えるものを届けることなど、さまざまなアイデアが話し合われています。
どんな形になっていくのか、詳細が決まり次第、改めてお知らせします。どうぞお楽しみに!
■ おわりに
まだまだ厳しい暑さが続きます。
冷たいお茶でも用意して、ときには少し力を抜きながら、自分の心や体の声にも耳を傾けてみてくださいね。
今月も、それぞれの場所で生まれる対話や活動を通して、一人ひとりの大切なものに目を向けられる時間が少しずつ広がっていくことを願っています。
一般社団法人日本エンパシー協会
認定講師 はづき
認定講師 いっちゃん
認定講師 たろう


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