能率協会主催の研修をさせていただきました。
- エンパシー協会 日本
- 3月1日
- 読了時間: 5分

先月25日に能率協会さんの主催で共感力トレーニングセミナーを実施させていただきました。参加者13名での開催となりました。
現場でマネジメントを行う中で日々悩み、試行錯誤しながら部下や同僚と向き合う、そんなリーダーの方々に参加していただきました。1日研修を実施する中で僕が感じた内面世界の話をしたいと思います。
研修で感じた「懸念」と「変わる」ということ
研修をやっていると必ず聞く言葉があります。
研修は意味がない。その場では分かったりモチベーションが上がって成長実感を得られるが現場に戻ったらその感覚は忘れ去られ、意味がなくなる。
この感覚は僕もすごくわかります。研修を受ける立場のときにまさしく僕が感じていたことです。
実は、今回はこれが研修の中で起きてしまったのではないかというお話です。別の言い方をすれば僕の失敗談のような話にもなるかもしれません。
今回は能率協会さんの研修は3回目の依頼となります。マイナーチェンジはありますが、ほとんど同じ内容です。僕の中では一種の慣れのようなものがありました。1回目2回目のアンケートで修正したほうがいいところは修正し、参加者の方が分かりづらそうな表情をしたところは説明の量を増やし、理解できたか確認をして丁寧に進めました。
多分、今までで一番わかりやすく、理解しやすい説明ができたと思います。つまづくところもなく、面白い小ネタがあり、どんなセリフで共感を向ければいいか実践的で効果的というめちゃくちゃ具体的な話から、そもそも共感とはなんだろうか、何故共感が必要なのか、そういった抽象的な話まで、両極をスムーズに行き来しながら体感に落とし込むことができたのだと思うのです。アンケートにもそんな感想が寄せられていました。
でも、うまく行き過ぎたのです。研修が終わった後に、パッとすぐに反省点が見つからない、パーフェクトだった、そう感じたのです。
そのとき思い出した経験がひとつあります。
それはつい先月、僕が補講をしたある認定講師の方の講座です。
その認定講師の方はPCの使い方から、ZOOMでの画面共有、そして講座の説明に至るまでおぼつかない状態で講座の受講をしました。受講生の方からの要望に合致する認定講師が少なかったのと、経験を積んでほしいという協会の願いがあったから、お任せすることになりました。ただ、受講生さんには不慣れな部分もあるかもしれないからということで、特例で代表理事に補講が2回付くことを条件にしてご快諾いただきました。
結果として、その講座は大成功となりました。
受講生の方の深い心の部分に触れ、受講生の方は深い深海のような潜る感覚と今まで繋がっていなかった点と点がつながり、ご自身で行っている教育事業の再編を考えるほどでした。
そこにあったのは、認定講師の方の不器用さと実直さ、そしてそこに至るまでに関わってくれた方への感謝でした。初講座の前日、涙ながらに語るその姿に居合わせた全員が感動していました。そうやって出来上がったその時間に何も宿らないはずがありません。
思えば、僕も1回目と2回目はそんな気持ちで研修に臨んでいたはずです。
ただし、説明はわかりづらく、たどたどしく、進行も完ぺきとは言えませんでした。
ある種、ビジネス的観点や効率を求める世界観で言えば、今回の研修の方が評価は高いと思います。
でも、それはその研修だけの点での視点です。もちろん参加者の方は、事前にぼくがどんな
想いで研修資料を作り、初回にどれだけ悔しい想いをしたかなんて分かりようがありません。
同時に思うのです。僕は研修を終えた後の参加者の方々のその後の仕事ぶりを知りえないのです。僕と参加者は点でしか交われない。
でも、研修で求められていることってその研修の中でのコトではなく、研修を受け終わった後のコトですよね。線として研修を捉えないと、この受講後の変化と言うものは捉えられないのだと感じました。文脈として、個人の人生の中、仕事の中での流れがあって研修がある。それは点ではなく線として研修講師と参加者の中に受け継がれていくものがある。
そんなことを研修が終わって少しずつ感じられてきました。
経験を積み、慣れてくると失われる新鮮さと暗中模索感、それはもしかしたら頼りなさや分かりづらさ、非効率として評価されるものかもしれません。でもそれによって伝わるものもある。そんな気付きを得ました。
研修が終わった後に、質問に来てくださった参加者の方がいらっしゃいました。
「明日の10時からの面談で、今日のエンパシーを使って面談を行いたいです。」
僕の中で何かが色を変えました。
その方と一緒に明日の面談でのお相手の方にエンパシーを向けて、どんな願いがあるのか、事実と解釈の間に何が在るのか、お相手の方が本当に求めているコトはなんなのか想いを馳せました。
きっと、その参加者の方の中で点と点が線になってくださったのだと思います。
次回以降、全体の中で線として参加者のみなさんが変容してくださるにはどうしたらいいのか、深く考えたいと思います。次の縁に感謝しながら。
(代表理事 せっちゃん)



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